建築事業環境保全

環境配慮型BFコンクリート CELBIC(セルビック)

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CELBIC(セルビック)は建築コンクリート構造物に求められる品質を確保しつつ、コンクリート材料に由来する二酸化炭素の排出量を削減する環境配慮型コンクリートです。

(一財)日本建築総合試験所 建設材料技術性能証明 GBRC 材料証明 第20-04号

特長

1. CO2排出量削減
普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートに比べて、同一の強度におけるCO2排出量を9~63%削減することができます。
2. 汎用性が高い
高炉スラグ微粉末の使用率の範囲が広いため、各構造部位に求められる性能を満たすコンクリートを提供することが可能です。
3. 生コン工場の負担軽減
一般に流通している同一の高炉スラグ微粉末を使用するため、複数のサイロを必要とせず、A種クラスからC種クラスのコンクリートを製造することができます。また、生コン工場の標準配合を利用するため、簡便な調合設計が可能です。

概要

様々な建築物へ採用可能

CELBIC(セルビック)は各種類を使い分けることで、地上部位から地下部位まで広く適用できるため、マンション・事務所・物流倉庫など様々な建築物への採用が可能です。

適用種類

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CELBICの
種類
高炉スラグ微粉末の
使用率(質量%)
二酸化炭素排出量の
削減率(%)
適用部位・部材
A種クラス 10以上30以下 約9~28 地下および地上構造物
B種クラス 30を超え60以下 約18~51
C種クラス 60を超え70以下 約53~63 地下構造物または直接外気と接しない
部位・部材かつ、厚さが200mm以上

CELBIC(セルビック)は、長谷工コーポレーション、青木あすなろ建設、淺沼組、安藤ハザマ、奥村組、熊谷組、鴻池組、五洋建設、錢高組、鉄建建設、東急建設、東洋建設(計12社)との共同開発によるものです。

※BFコンクリートとは「高炉スラグ微粉末」を用いたコンクリートです。

CELBIC-RA(再生骨材を使用したCELBIC)

CELBIC-RA(セルビック アールエー)は環境配慮型BFコンクリートであるCELBIC(セルビック)に解体ガラなどからリサイクルした再生骨材を使用した、「低炭素性」と「資源循環性」を併せ持つ環境に優しいコンクリートです。

特長

  • 1. 環境配慮性の高いコンクリート

    高炉スラグ微粉末と再生骨材をそれぞれ大量に使用することから、建築工事標準仕様書・同解説 JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)の環境性評価において、「資源循環等級3」および「低炭素等級3」に該当する環境配慮性の高いコンクリートです。

  • 2. CO₂削減効果の向上

    普通ポルトランドセメントの使用量を70%低減するとともに大気中のCO₂を固定した再生骨材を使用しますので、コンクリート材料に由来するCO₂排出量を最大で70%程度削減することが可能です。

  • 3. 再生骨材Mおよび再生骨材Lの採用

    加熱等の特殊な方法ではなく、破砕や磨砕といった機械的な処理で製造した再生骨材MやLを使用します。そのため、骨材製造時のエネルギー投入量を抑制しつつ、多くのCO₂を固定することが可能です。

概要

CELBIC-RA(セルビック アールエー)はJIS A 5022に規程されている「再生骨材コンクリートM」に該当するため、場所打ち杭や地下構造物等に使用することを想定しています。

CELBIC-RAで使用する結合材・骨材の組合せ

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CELBIC-RAの種類 結合材 細骨材 粗骨材
普通 高炉スラグ 再生骨材 再生骨材 再生骨材 普通骨材
セメント 微粉末 M M L
MM 30% 70% 100% 100%
ML 50% 50%

再生骨材のCO₂固定量の例

再生骨材の種類 CO₂固定量
(kg-CO₂/t)
再生細骨材M 19.9
再生粗骨材M 10.2
再生粗骨材L 11.7
再生骨材の製造設備

再生骨材の製造設備

  • 再生細骨材M

    再生細骨材M

  • 再生粗骨材M

    再生粗骨材M

  • 再生粗骨材L

    再生粗骨材L

CELBIC-RA(セルビックアールエー)は五洋建設、青木あすなろ建設、淺沼組、安藤ハザマ、奥村組、熊谷組、鴻池組、鉄建建設、東急建設、東京テクノ、東洋建設、長谷工コーポレーションとの共同研究によるものです。