建築事業特殊構造省力化・省人化

異種強度を打ち分けた鉄筋コンクリート梁工法(Dicos Beam 工法)

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本工法は梁下部にプレキャストコンクリートを適用する場合、上部スラブと同じ強度のコンクリートを梁上部にも打設することが可能な工法です。

特長

1. 労務量の軽減
【従来工法①との比較】
止め型枠やコンクリートの打ち分けが不要になり、労務量の軽減および工期の短縮が可能です。
【従来工法②との比較】
スラブに必要以上の高強度のコンクリートを用いる必要がないため、スラブの天端抑えの作業が容易になります。
2. 施工品質の向上
【従来工法①との比較】
鉛直打ち継ぎ部が不要になり、スラブの連続性が確保されるため、ひび割れの発生を抑制します。
【従来工法②との比較】
スラブに必要以上の高強度のコンクリートを用いる必要がないため、収縮ひび割れなどの発生を抑制します。
3. コスト低減
【従来工法①との比較】
労務量を軽減できるため、労務コストを低減できます。
【従来工法②との比較】
スラブに必要以上の高強度のコンクリートを用いる必要がないため、材料費を低減できます。

工法概要

従来は異なる強度のコンクリートで構成された梁の設計法は明示されていないため、梁下部にプレキャストコンクリート(PCa)を適用する場合、
【従来工法①】梁上部とスラブに、所定の強度のコンクリートを打ち分けて打設する。
【従来工法②】梁上部とスラブに、梁下部と同強度のコンクリートを打設する。
のいずれかの方法で施工する必要がありました。
本工法では、異なる強度のコンクリートで構成された梁の合理的な設計法を確立しているため、梁上部にスラブと同強度のコンクリートを打設することが可能です。本工法は、淺沼組、奥村組、熊谷組、五洋建設、鉄建建設の5社との共同開発によるものです。