ホーム > 技術一覧 > 鉄道技術 > モアレ技術を応用した軌道変位計測
本技術は「軌道変位計測システム※」を活用し、レールに一定間隔で設置したモアレ縞をカメラ等の計測用機器にて撮影・画像処理することで、人手をかけずにレールの状態・変位を瞬時に測定し把握することができます。
※『日本インフラ計測㈱』 が当社保有施設の鉄道技術研修センターでの実験を経て開発したシステムです。
軌道の状態を計測するには、人力による測定器を使用した測定が一般的です。「軌道変位計測システム」は予め設置したカメラ等の計測用機器類と、レールに設置したマーカーにて24時間1分間隔で撮影した画像(モアレ縞)を処理し瞬時に計測・データ化します。このデータを遠隔または近傍で確認、把握することにより列車運行の安全確保と対応が可能になります。
周期的な規則模様を持つ画像を二つ重ねると、図に示すような干渉模様(モアレ縞)が現れます。一方の画像をわずかに動かすだけでモアレ縞の模様が大きく変化するためわずかな変形を大きな位相変化として観察できます。