プレキャストコンクリート板を使用した急勾配(垂直~5分)化により、自然法面を可能な限り残し、逆巻き工法を基本とした安全性の高い工法です。
土木学会 技術評価報告書【技術推進ライブラリーNO.14】
地盤工学会中部支部【平成30年度技術賞】
NEXCO中日本名古屋支社【新技術・新工法採用カルテ2018-03】
国土交通省 NETIS CB-170019-A(V-PW)CG-200016-A(河川)
国土交通省 NETIS(旧)CB-980093-VE【活用促進技術】(旧実施要領)
特長
- 1.有効な土地活用
- 急勾配化(垂直~5分※)により、斜面上下の有効な土地活用が可能です。
- 2.施工中の高い安全性
- 逆巻き施工により、上部構造物の保護と施工中の地山のゆるみ、崩壊事故を防止します。
- 3.品質向上と工期短縮
- 表面工のプレキャスト化により、品質の向上と工期短縮・省力化が可能です。
- 4.ライフサイクルコスト低減
- 高い耐久性とメンテナンスフリーにより、長期的なライフサイクルコストを低減します。
- 5.優れた耐震性を実現
- 表面工及び補強材の高い強度により、優れた耐震性を実現します。
- 6.景観に配慮
- プレキャスト板の擬石模様により、景観に配慮します。
施工手順

1.1段目基本段掘削
バックホウにて、パネル1枚分(1.2m)掘削します。

2.PANWALL板据付け
据付けコンクリートを設置後、専用の吊具を使用して、所定の位置にPANWALL板を設置します。

3.グラウト注入・補強材挿入
ロータリーパーカッション等を使用して削孔し、グラウト注入・補強材の挿入を行います。

4.裏込め注入・補強材頭部定着
PANWALL板と地山との隙間に裏込め材を注入します。トルクレンチにて補強材頭部を定着し、キャップを装着します。

5.2段目掘削
バックホウにて、パネル1枚分(1.2m)掘削します

6.PANWALL板据付け(2段目)
PANWALL専用背面排水材を設置後、専用の吊具を使用して所定の位置にPANWALLを設置します。

7.グラウト注入・補強材挿入(加圧)
ロータリーパーカッション等を使用して削孔し、グラウト注入・補強材の挿入(グラウト加圧処理)を行います。

8.裏込め注入・補強材頭部定着
PANWALL板と地山との隙間に裏込め材を注入します。トルクレンチにて補強材頭部を定着し、キャップを装着します。グラウト加圧の場合は、パネル据付け後に先行して裏込め注入を行います。

9.次段掘削・繰り返し作業
次段以降は一段ごとに繰り返し作業となり、最終段定着後に埋戻しコンクリートを施工します。

10.施工完了
主な施工実績
- 物件名
- 仙台八木山パンウォール
- 概要
- 施工面積:387㎡
- 場所
- 宮城県仙台市
- 物件名
- 京都貴船パンウォール
- 概要
- 施工面積:280㎡
- 場所
- 京都府京都市
- 物件名
- 東京都豊島区千登勢橋
- 概要
- 施工面積:222㎡(垂直施工)
- 場所
- 東京都豊島区